「N-PDF」とは、日本新聞協会と日本広告業協会が策定した、印刷用の規格です。
従来、印刷物の入稿データはEPS形式でした。
しかしEPSでは問題が発生しやすいので、印刷業界全体でPDF入稿へと移行しています。
「N-PDF」は、さらに新聞に特化した入稿形式です。
データ作成には準備が必要です。
従来、印刷用の入稿データは、EPS形式が一般的でした。
EPS形式にするのは、他のソフトで面付けを行うためです。
写真やオブジェクトはリンク配置し、フォントはアウトライン化する、といったことをしてきたはずです。
しかし、EPS形式ではリンク切れやアウトライン化で文字が太る、グラデーションが綺麗に出ないといった問題が起こる可能性があります。
Illustratorのバージョンが頻繁に上がるようになって検証が追いつかないことから、印刷業界全体で入稿形式はPDFを統一フォーマットとする流れが出てきました。
PDF形式は、「電子の紙」と言えばわかりやすいですね。
開く環境によって書類が変化せず同じ形で見ることができるようにするものです。
現在、多くの印刷会社では、印刷用の規格である「PDF/X-1a」での入稿を推奨しています。
新聞業界でもこの流れを受けてPDF入稿を推進しており、「PDF/X-1a」をベースに、さらに新聞に特化した規格である「N-PDF」を、日本新聞協会と日本広告業協会が策定しています。
N-PDF形式にするには以下の準備が必要です。
(1)日本広告業協会のサイトから、PDFプリセットのファイルをダウンロードします。
●日本広告業協会サイト「N_PDF_ver_1.1新聞広告デジタル制作・送稿ガイド」
(2)PDFプリセットを読み込む
Illustratorの[編集]から[Adobe PDFプリセット]を選択して、読み込みを選択します。
(3)プリフライトファイルの読み込み
アクロバットの[編集]から[プリフライト…]を選択。
[オプション]から [プリフライトプロファイルを取り込み…]を選択して読み込みます。
(4)環境設定
Illustratorの[環境設定]から[ブラックのアピアランス…]を選択。
[すべてのブラックを正確に表示]、プリント/書き出し:[す
べてのブラックを正確に出力]を選択
2)スクリーン:[すべてのブラックを正確に表示]、プリント/書き出し:[すべてのブラックを正確に出力]を選択
以上で準備は終わりです。
詳しいデータの作成方法は、日本広告業協会サイト「N_PDF_ver_1.1新聞広告デジタル制作・送稿ガイド」をご確認ください。
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