新聞広告を出さずに、記事で取り上げてもらえないですか?

パブリシティを打ちましょう

広告予算が限られていて、何とか最小限の費用で効果を出したい、そんな時には記事で取り上げてもらうのが一番ですよね。
取材して記事を作ってもらえば制作費も掲載料も無料です。
この、記事として取り上げてもらうことをパブリシティと言います。
では、どうやってパブリシティを打てば取り上げてもらえるのでしょうか。

パブリシティにはメリットと、デメリットがある

パブリシティ(publicity)は、広告ではなく記事で取り上げてもらうための活動のこと。
略してパブと言います。
予算のない小さな商店、中小企業だけでなく、大企業にとってもパブリシティは非常に重要なものです。
広告に対する抵抗感を示す人が増えている今、パブリシティはますます重要になっています。
記事に取り上げられたこと自体を今後の宣伝に使えるので、通常の広告よりも宣伝効果が長いことも特徴です。
記事になれば、テレビや雑誌など他のメディアの人間の目にも止まりやすくなり、連鎖的に取材を受けられる可能性も高まります。
ただし、メリットばかりでなくデメリットもある点に注意しましょう。

●パブリシティのメリット
・制作費と新聞広告の掲載料金が無料
・内容に信頼性が出る
・新聞社が注目しているというお墨付き
・掲載記事を今後のPRに使える
・新聞社の広告局でなく編集部に人脈ができる
・他メディアへの訴求ができる

●パブリシティのデメリット
・内容をコントロールできないので、本当に書いて欲しい内容にフォーカスされない、触れてほしくない部分を書かれる、誤認記事が出る可能性がある。
・確実性がないので、PRをこれだけに頼ることはできない。
・掲載時期を決められないので、予定している商品の発売日やお店の開店日などとタイミングが合わない可能性がある。

パブリシティの打ち方、効果的な方法

パブリシティを打つには、まず「プレスリリース」を書きます。
プレスリリースとは、メディア向きに発信する告知や発表などの情報のこと。
次に、プレスリリースを媒体各社に発送します。
しかし、各新聞社の編集局の連絡先をすべて調べるのは大変なことです。
担当者名もわからない場合、確実に受け取って開封してもらえるかもわかりません。
そこで、プレスリリース発送の代行会社を使うという方法もあります。
料金が安い会社では、5,000媒体への配信で1万円からというところもあります。
プロモーション会社では媒体の連絡先くらい網羅しているのが当たり前なので、PRを一括でお願いするのも手です。

●プレスリリースの書き方
書式は特にありませんが、だいたいA41~2枚に収まるようにします。
あまり長大な資料は好まれません。
目を引きわかりやすいタイトル(例:「全米ナンバーワンのアイスクリームブランドが日本初上陸」)、全体の要約であるリード、詳細の説明、提供会社の情報(設立や資本金などの会社概要)、問い合わせ先の情報を明記します。

●取り上げられやすいプレスリリースとは?
まず内容に公共性やニュース性があるもの。
時事に関係するネタは歓迎されますから、そのようにタイトルを付けるよう配慮します。
例えば「○○社の義足が●●賞を受賞しました」ではなく、「2020年パラリンピックに向けて期待される義足を開発」など。
また、裏技的なパブの打ち方として、「大きい封筒で送る」のが効果的とよく言われます。
編集部には毎日たくさんの郵便物が届きます。
そのため、担当者の机に積みっぱなしになります。
大きい封筒は邪魔ですから、片付けるために開封の優先度が高まるのだとか。
これは噂レベルですので、ご参考までに!

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