新規上場や指定替えなどの告知を、上場記念広告や上場告知広告、上場挨拶広告と呼びます。これら上場記念広告は、経済に興味がある読者にとって、ニュース性の高い記事の代わりとなり、一般的な商品広告には目を留めない読者にも、読んでもらえる可能性が高くなります。
ブランド力や知名度のアップ、事業内容の周知、投資家へのメッセージなど、企業にプラスになる告知が期待できます。
株式投資など、株式に関わる方や専門の方は別として、一般の読者の中で、企業が上場する目的や意味を正しく答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか?東証一部と二部の違いを即答できる方は尚更でしょう。
しかし「親が上場企業に勤めている」「親戚が上場企業に就職した」といった話には、漠然とですが感心される方が多いのではないでしょうか。時価総額の基準が小さいマザーズやJASDAQでも、10億円規模の売り上げを維持安定できる証拠となり、上場することは「優良企業としてのお墨付き」といった側面もあります。
新聞へ上場記念広告を出すという行為には「投資家を募る」「株主への告知」という意味合いも含まれますが、投資家以外の一般読者に対する宣伝の意味合いを強く持ちます。
だからこそ、上場した際の上場記念広告は、企業の信頼感や勢いをアピールする絶好のチャンスとなります。
上場記念広告はニュース性が大事です。読者の目に留まるためにも、メインとなるキャッチコピーは奇をてらった物ではなく、シンプルなものが良いでしょう。例えば「おかげさまで○○株式会社は本日、東証第一部へ上場しました」「○○株式会社はマザーズから東証第一部へと指定替えします」など、端的に大きく掲載するのが一般的です。
広告サイズは、5段1/2、全5段、全7段、全15段(1ページ)など様々で、掲載される面等によって新聞広告の掲載料金が異なる場合があります。小さい広告サイズの場合には上場告知の一文だけという場合もありますし、ご予算に余裕がある場合には、事業内容やお客様のご愛顧への感謝、これから募る投資家や株主への展望、代表メッセージなどを合わせて掲載する事もあります。
特に代表メッセージ等は記事体広告というインタビュー形式にすると、読み物としての価値があるため、読者にじっくりと読んでもらうことで企業のビジョンなどをアピールすることができます。