新聞広告には様々な掲載場所がありますが、大きく雑報広告と記事下広告に分かれます。
雑報広告とは記事スペースに入る広告の事で、記事を読みながらも読者の目に入りやすい一方、広告サイズは小さくなります。
それに対し記事下広告は、記事スペースの下にある広告枠のことを指し、1ページ全てを使った全15段広告も、記事下広告に分類されます。記事下広告の内容は書籍広告、不動産広告、商品広告などが定番ですが、それ以外にも企業のイメージ広告など、様々な広告に使用されています。
新聞社はあくまでも報道機関ですので、新聞も広告より記事が優先され、ページの上段が記事スペース、その下が広告スペースとなります。
そのため、例えばページの再上段に全5段広告を入れ、その下に記事スペースを設けることや、ページの中段に全5段広告を配置し、その上下を記事スペースで挟むようなページ構成は、広告主が望んでも了承されません。(例外として、雑報広告は記事スペースの中に入る小さいスペースの広告ですので、記事の一部より上に掲載される事はあります。また一見記事のように見えても、実は記事ではなく記事広告の一部という場合もあります。)
記事下広告のスペースは、1ページの広告(全15段)を除き、ページの最下部からおよそ3段から10段分が多く使用され、ここに1つまたは複数の広告が割り付けられます。広告サイズの横幅については1ページ幅である必要はなく、1/2などの横幅も可能です。仮に広告サイズが5段1/2の場合、縦5段、横が1ページの1/2となりますので、広告サイズは正方形に近くなります。
雑報広告ですと、記事スペースの中に配置されるため、記事が主体に見えるように小さい広告サイズしか認められません。それに対し記事下広告は様々な広告サイズが用意されており、予算に合わせた広告サイズを設定できるのがメリットです。
雑報広告は、読者が記事を読む際に自然と目に入るため、流れのまま情報を受け取ってもらう事が可能です。
しかし広告サイズが小さい分、情報量が限られてしまい、簡潔でテキスト主体の広告となりがちです。特に記事バサミなどのサイズは横1cm縦3cm程度のサイズのため、文字も縦書きが多くなります。
それに対し記事下広告は、幅と高さを指定して大きなスペースを取ることができるため、写真やイラストを使ったビジュアル重視の広告に向いています。
視覚的には、記事を読んでいた視線の流れが一旦切られるため、文字の体裁は縦書き・横書きどちらでも構いません。
ただし、どんな広告内容でも掲載できるわけではなく、広告内容の審査により新聞社からの修正指示が入る場合があります。