社会人でも新聞広告の「突出」と聞いて、ピンとこない人は意外に多いのではないでしょうか。
突出は、紙面の記事スペースに並んで右端か左端に位置する部分を言います。
新聞広告には、掲載する位置によって様々な呼び方がありますが、ここでは、その中の「突出」について解説します。
新聞広告は、編集記事の下に掲載されている「記事下」と呼ばれるものと、それ以外の、記事の中に挿入されている「雑報」と呼ばれるものがあります。
雑報は小枠とも呼び、スペースが全1段に満たないもので、「題字下」、「記事中」、「記事バサミ」、そして「突出」などがあります。
その中で「突出」は、編集記事部分の右下隅もしくは左下隅に位置するもののことで、掲載記事下のスペースから、上の掲載記事スペースへ突き出しているように掲載されるためにその名がついています。
新聞各社の掲載ページによって多少サイズの違いはありますが、例えば日経新聞では横52.5mm×縦66.5mm、読売新聞の一面だと横45mm×縦82mm、テレビ欄だと横98mm×縦99mmなどの手のひらサイズのスペースです。
新聞各社により、新聞広告の掲載料金も異なります。
突出のメリットは、文字が主体の記事スペースの中に掲載されるので、スペースが小さくても掲載記事を読む際に無意識に目に入ることです。
昨今はカラー印刷の技術も向上し、ビジュアル面での訴求力もアップしています。
アド・ボイス定型調査(読売新聞の調べ)によると、「朝刊1面突き出し」と「朝刊テレビ面突き出し」が、「確かに広告を見た」+「見たような気がする」で約70%、「確かに見た」では40%強となっており、最も注目される雑報スペースであることが分かります。
また、毎日の新聞の読み方が決まっている人が多いので、シリーズ展開で繰り返し広告を掲載することで確実に読者にアプローチすることができます。
中面広告への誘導に使うことで中面の広告注目率を高めたり、同日に複数の小枠広告を掲載することも有効な使い方になりうるでしょう。
突出は、小さいスペースながら読者の目にしっかり留まる、効果的な記事スペースです。