話題性のある広告を作りたい、とどんな企業も考えますが、実現するのはなかなか難しいもの。
あまり過激な内容にするとマイナスイメージが付くリスクがもあります。
ネタに困ったら、過去に掲載された他社の広告をお手本にするのも良いでしょう。
また、新聞広告賞を受賞した過去の作品も、すべてネットで見ることができます。
新聞広告のデメリットは、広告効果がほぼ一日と短命なことです。
しかし、話題になるような広告を作ることができれば、SNSでシェアされる可能性が高まります。
ネットに複数露出すれば、半永久的にデータが残ることになります。
広告効果は数倍にもなるでしょう。
新聞広告の料金も、簡単に回収できるかもしれません。
例えば、上の画像は蚊取り線香のキンチョーの新聞広告。
SNSでとても話題になった2015年の広告です。
「飛んでいる蚊を数字の順につないでみましょう。」の指示に従って線を結んでいくと、なんと「買って」の文字が現れます。
回りくどいことをさせたあげく、あまりにストレートな言葉に、思わずクスッとしますし憎めないですね。
KINCHOの通常のキャッチコピーは「昔も今も品質一番」なのですが、この広告シリーズに関しては「いつも正直でありたい。」となっていて、これも面白さに一役買っています。
誰もが知っている蚊取り線香という商品自体には、ニュース性はありません。
しかし、表現次第で人に伝えたくなるという秀逸な広告です。
KINCHOは間違いなく、この広告でファンを増やしたことでしょう。
この広告には続編があり、そちらはもっと遊び心があります。
ご覧になりたい方は「KINCHO 新聞広告」で検索してみて下さい。
他社が過去に掲載した新聞広告を見る手段として、てっとり早いのは画像検索ですが、クオリティの高いものを見るなら、新聞広告賞の受賞作品のアーカイブがあります。
新聞広告賞とは、1981年に設けられたもので、日本新聞協会が行っているものです。
過去の受賞作品をすべてアーカイブで見ることができるので、デザインやアイデアの参考になります。
新聞社が独自に行っている広告賞もあります。
◎新聞広告賞
http://www.pressnet.or.jp/adarc/pri/
◎朝日広告賞
http://www.asahi-aaa.com/
◎読売広告大賞
http://www.yomiuri.co.jp/adv/award/yaa/
◎毎日広告デザイン賞
https://macs.mainichi.co.jp/design/ad-m/
◎フジサンケイグループ広告大賞
http://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/
また、日本新聞協会では受賞作品に関わらず「新聞社のパワーが感じられる事例」として、複数の広告事例をアーカイブしています。
広告テーマ、広告手法、業種、フリーワードでソートできるので、ライバル会社の新聞広告を見ることもできます。
◎新聞広告データアーカイブ
http://www.pressnet.or.jp/adarc/ex/index.html