新聞広告の料金の相場は?
- 広告料金のしくみ
- 広告料金と発行部数の関係
- 他の広告手法との比較
一段あたりの基本料金があり、段数や掲載ページ等の条件により変動します。
新聞広告のサイズは、紙面の縦サイズを15分割した「段」という単位で構成されており、「全15段」という広告サイズは1ページの広告となります。そして各新聞社ごとに「1cm×1段あたり」の基本料金が設定されています。しかし実際には例外はありますが「1cm×15段」というような広告サイズは存在せず、「全5段」「突き出し」などの定型枠サイズごとに掲載料金が設定されています。
また、掲載されるページや場所によっても金額が変わります。例えば「一面」や「テレビ面」は読者の目に留まりやすく需要もあるため、それに伴い掲載料も他面とは異なる金額設定がされています。
他にも臨時料金や求人広告料金という金額設定もあり、広告内容によっては金額が大きく変更となります。カラー料金、日付・掲載面指定料などの設定もあるため、広告内容だけでなく掲載面・掲載日・サイズ・カラーなど多くの要素により変動するため注意が必要です。
基本料金は部数をもとに設定されています
新聞各社の広告料金を比較してみましょう。
様々な広告枠があるので単純な比較は難しいのですが、一番わかりやすい「全国版・15段(1ページ)」の料金を並べてみます。
新聞紙名 | 発行部数 | 料金(全国版・15段(1ページ)) |
---|---|---|
読売新聞 全国版 | 995万部 | 4,791万円 |
朝日新聞 全国版 | 778万部 | 3,985万5,000円 |
毎日新聞 全国版 | 345万部 | 2,592万円 |
日本経済新聞 全国版 | 301万部 | 2,040万円 |
産經新聞 全国版 | 160万部 | 1,395万円 |
部数が増えるごとに、広告料金が上がるのがよくわかりますね。これだけの部数を刷るということはコストもかかっています。
例えば955万部の読売新聞を1ページ1,000万円以下で販売すると、紙、印刷、人件費などが賄えず原価割れとなります。
でも高すぎない?新聞広告にそんな価値あるの?
4,700万円と聞くと驚いてしまいますね。
仮に広告予算が5,000万円あっても1回の新聞広告でほぼなくなってしまう金額ですから、「新聞広告は高い!」とよく言われます。
それでは15段(1ページ)の広告と仮定し、掲載料を発行部数で割った「新聞一部あたりにかかる広告単価」を出してみましょう。
新聞紙名 | 広告単価(一部あたり) |
---|---|
読売新聞 | 4.8円 |
朝日新聞 | 5.1円 |
毎日新聞 | 7.5円 |
日本経済新聞 | 6.7円 |
産經新聞 | 8.7円 |
こうして見ると、急に読売新聞がお得に見えますね。問題は、この1部4.8円が高いのかどうか。
比較できるような日刊の紙メディアが他にないので何とも言えませんが、例えば東京の中古車販売店がウェブでリスティング広告を打つとして、「中古車 東京」をキーワードに設定したとします。
推奨入札価格はいくらだと思いますか?
リスティング広告 キーワード | 推奨入札価格 |
---|---|
中古車 東京 | 190円/1クリック |
中古車 東京 | 323円/1クリック |
クリックという能動的な反応を得るための価格ですから単純な掲載料とは異なりますが、広告にそれだけの価値があるということになります。
例えば自分でチラシを作ってポスティング(ポスト投函)したり、DMを発送すれば、人件費・印刷代・発送代など、単価は間違いなく80円を越えるでしょう。
さらに新聞の読者は毎月の講読料を支払っています。「情報」に対して毎月3,000円近く払える所得と、高い感度を持った読者にPRできる点は無視できません。
もちろんリスティング広告やターゲティング広告などもある程度のユーザー層を絞り込む事ができますが、新聞の場合、読者の多くがシニア層という点も見逃せません。
いくらシニア向けスマホが普及しているといっても、ランディングページで入力フォームに入力するよりは、長年信頼してきた新聞広告に電話する方が身近なのです。
新聞広告の掲載料金は決して「高い」とは言い切れない理由はここにあります。
まとめ
- 広告料金はサイズや掲載ページ等により変動する。
- 発行部数が増えるほど広告料金も上昇する傾向がある。
- 特にシニア層へのアプローチに効果的。
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